本日は京都寿司アカデミーの寿司教室で、握りの練習を行いました。
握りの練習は、ただ形を整える作業ではなく、心と指先をつなぐ大切な時間です。力を入れすぎればシャリは潰れ、弱すぎれば寿司として形になりません。そのわずかな加減を、何度も何度も失敗を重ねながら体に覚え込ませていきます。
魚の質感を感じ、シャリの温度を感じ、自分の呼吸と同じ速さで握ることが理想です。一貫一貫に集中し、昨日の自分を少しだけ超えていく。その積み重ねが、やがて確かな技となり、誰かの口に入った瞬間の「美味しい」に変わります。
握りの練習とは、技術を磨く時間であると同時に、自分と向き合う修行のようなもの。寿司を学ぶということは、ただ手を動かすことではなく、心を整え、素材と対話することでもあると改めて感じました。
小さな積み重ねを大切に、これからも一貫一貫に想いを込めていきます。



