Edit Template

POST

実習風景~その137~

本日、京都寿司アカデミーの寿司教室では、季節の素材を活かした4種類の握りを実習しました。

まずは、毛蟹の握り。濃厚で甘みのある身を丁寧にほぐし、少量の蟹味噌を添えてシャリに乗せた一貫は、贅沢そのもの。口の中に広がる上品な旨味と香りが、特別な一口として記憶に残ります。

続いて、鰹の漬け握り。新鮮な鰹を特製の醤油ダレに漬け込み、ほどよく味が染みた状態で握ります。生姜や刻みネギを添えて口に運べば、鰹の香りとコク、そして爽やかな後味がバランスよく感じられる一貫に仕上がります。

5463 1

3つ目は、イカの握り。透き通るような白さと滑らかな舌ざわりが魅力です。細やかな飾り包丁を入れることで、噛んだ瞬間に柔らかさと甘みが広がり、イカ本来の繊細な味わいを楽しめます。

5466 1

最後に、鯵の握り。脂ののった旬の鯵を丁寧に三枚におろし、薬味のネギやおろし生姜と共に握りました。爽やかな香味野菜が、鯵の旨味を引き立て、すっきりとした味わいに整います。

5466 2

いずれの一貫も、京都で寿司を学ぶ中で習得する「素材を活かす技術」と「丁寧な所作」が込められたもので、生徒さんたちの集中力と繊細な感覚が光る実習となりました。
寿司は、ネタとシャリの調和が生む芸術。アカデミーでは、そうした寿司職人の世界観を、日々の実践の中で伝えています。

Edit Template
上部へスクロール