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実習風景~その128~

本日は、黒ムツを使って焼き魚と握りの練習を行いました。

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黒ムツは脂のりが良く、加熱することで身がふっくらとし、甘みが際立つため、焼き物にも握りにも適した魚です。
まずは三枚おろしにし、骨を丁寧に取り除いたうえで、焼き魚用には塩をあててしばらく置き、遠火でじっくりと焼き上げました。
皮目は香ばしく、身はジューシーに仕上がり、焼き加減の見極めも少しずつ身についてきた様子が見られました。

続いては、黒ムツの握りに挑戦。皮目を炙って香りを引き立てる「炙り黒ムツ握り」に取り組みました。
炙りの加減に気を配りながら、シャリとの一体感を意識して握ることで、脂の甘みと皮の香ばしさが絶妙にマッチした、見た目にも美しい一貫に仕上がりました。
シャリの温度や握りの圧にも注意を払い、繊細な黒ムツの味を活かすことを意識しました。

本日の練習を通じて、魚それぞれが持つ個性を理解し、それに応じた調理法や握り方の工夫が重要であることを、改めて実感しました。

京都寿司アカデミーでは、こうした実践的な授業を通じて、素材の魅力を最大限に引き出す技術を学びながら、寿司を学ぶことの奥深さに触れていきます。
単なる寿司教室を超え、“職人としての感覚”を育てる場として、今後も一人ひとりが表現の幅を広げていけるよう指導を続けてまいります。

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