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実習風景~その122~

本日は、包丁研ぎとイカの飾り切りの練習を行いました。

一見地味に思える包丁研ぎですが、握りや刺身の仕上がりを大きく左右する重要な工程です。
砥石に対する角度や力加減を意識しながら丁寧に研ぎ進めた結果、刃の通りが滑らかになり、素材を傷つけることなく切れる感触を得ることができました。
切れ味の違いは明確で、生徒さんたちの自信にもつながったように感じます。

続いてイカの飾り切りにも挑戦しました。身の厚みを見極めながら、包丁の入り方や角度、力の加減を工夫し、細やかな切り込みを等間隔で入れていきます。
細かい格子状の切れ目を入れることで、見た目に華やかさが生まれ、食感にも変化が加わります。
わずかな力加減の誤りで形が崩れてしまうため、非常に集中力を要する作業でしたが、練習を重ねる中で少しずつ感覚を掴み、仕上がりにも繊細さが見えてきました。

京都寿司アカデミーでは、握りや捌きだけでなく、こうした細部の技術にも丁寧に向き合いながら寿司を学ぶことを大切にしています。
単なる寿司教室では学べない「道具を丁寧に扱い、その力を最大限に引き出す」ことの重要性を、生徒さんたちも実感できた一日となりました。

地道な積み重ねこそが確かな技術につながる。改めてそのことを感じた、非常に意義深い学びの時間でした。

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